遺言は法律で決められた事項について、死後に法的な手続きをするために書くものです。
書いている内容の法的な拘束力が違うことになります。
エンディングノートは遺言と異なり、法的な効力はありません。
ご家族は、書かれたものの通りに実行しなくても法的には問題ないということになります。
ただ、心情的にはなるべくその通りに実行してあげたくなるかな…とは思います。
また、死後の手続きについて書くというだけではありません。
これからの人生をどう生きるのかというライフプラン、つまりエンディングプランについて書くという特徴もあります。
家族へのメッセージであるとともに、未来に向けた自分へのメッセージであるともいえるかもしれません。
終活ブームにより社会的な認知度は高く、市販されているもので数十種類あります。
無料で配布されているものや、オリジナルのものを含めると、数百種類くらいあるといわれています。
ただし、持っている人は多いけど、完成させている人は、ほどんどいないそうです。
いろいろ書くことが多くて、書き終える前に断念する人が多い…ということなのでしょうか
…などなど
一般的には次の4つの内容について書くことになっているようです。
自分が死んだあとのことをすべてをノートに残すことはできません。
ただ、ある種のヒントをメモとして残すことはできると思います。
これもエンディングノートの使い方でしょう。
そしてあくまでもノートですから別にルールはありません。
余白に何を書き込もうが、メモ欄に何を付け加えようが問題はありません。
もちろん特定の人の悪口を書いたり、公序良俗に反するようなことは支障があるでしょうけど、ほぼ自由に想いを遺すことができます。
字を書く代わりにイラストや挿絵をいれることも可能です。
遺影になりそうなお気に入りの写真をいれることも、旅行の思い出の写真をいれることも、もちろん大丈夫です。